DEPT

Distortionless Enhancement by Polarization Transfer

13C-NMRスペクトル測定の1つで炭素に結合している1H数により分類することができる測定モード

DEPT135をスタンダードとして使用。

NOESY

Nuclear Overhauser Effect SpectroscopY

空間的に近距離に存在する1H同士のシグナルを観測

1H-1Hの結合には無関係で、分子間でも近距離に1Hが存在すればNOEシグナルを観測することができる。

ROESY

Rotating-frame Overhauser Effect SpectroscopY

分子の立体構造を調べるのにNOESYを使用するが、NOEが観測されない分子量の場合ROESYを使用

分子量が大きいもの(1000前後)であったり、溶媒の粘性が高いものなどはNOEの強度が小さくなり、NOESY測定ができない場合があり、そのようなときにROESY測定が有効になる。

緩和時間測定

Relaxation time

Delay Time(DT)は緩和時間の4~5倍に設定

パルスにより倒された核スピンがエネルギーを放出しながら、元の安定な状態に戻る時間の測定を行う。緩和時間の設定が適切でないと、スペクトルが得られない場合もある。

温度可変測定

Temperature-variable measurement

サンプル温度を変化させ測定を行う手法

温度範囲
-70℃から70℃で測定可能

2次元NMR

TOCSY

TOtal Correlation SpectroscopY

1Hのスピン系を2次元展開したスペクトルで化合物全体のスピン系を観測することが可能

1H-1H COSYスペクトルと同様に対角ピークと交差ピークが観測される。

2次元NMR

COSY

COrrelation SpectroscopY

1H-1H COSY
隣接する1H間の相関がわかる

ジェミナル(同じ炭素原子に結合している1H;Ha-C-Hb )またはビシナル(隣接する炭素・窒素原子などに結合している1H;Ha-X-Y-Hb)の位置関係にある1Hの相関が観測される。

2次元NMR

HSQC,HMQC

Heteronuclear Single Quantum Correlation  Heteronuclear Multiple Quantum Correlation

直接結合している13Cと1Hの相関を見る手法

HSQC
13C-1HCOSYとは異なるパルスシーケンスで13Cと1Hの相関を見る手法

HMQC 
HSQCにDEPTの機能をつけたもの


2次元NMR

HMBC

Heteronuclear Multiple Bond Correlation

2または3結合離れた1Hと13Cの相関を見る

COSYではわからない4級炭素やヘテロ原子(OやNなど)を含む部分構造を解析することが可能

固体NMR MAS

Magic Angle Spinning

静磁場に対し、54.7度傾けてサンプルを高速回転させる手法

54.7度傾けて高速回転を行うことにより固定されていた配向性がキャンセルされ、異方性が平均化することによりシャープなピークが得られるようになる。

固体NMR DD-MASとCP-MAS

DD法とCP法 

固体NMRの1次元測定法

DD法は測定核種のシングルパルスのみを使って測定する方法で、CP法は測定核種に1Hまたは19Fのデカップリングを併用し測定する手法

固体2次元NMR WISEとHETCOR

固体2次元NMRではWISEとHETCORを使用

WISE (WIde line SEparation)
HETCOR (HETeronuclear CORrelation)

WISEとは分子の運動性に関する情報が得られる測定モードで、簡単なパルス系列で異核種間の双極子結合を観測するのに対し、HETCORでは多重パルスを照射して、異核種間の双極子結合を観測している。

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